大人気ブロガー歌川たいじさん原作の
映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』
試写の感想です。長文です!!
----------------
----------------
母さんがどんなに
僕を嫌いでも
・・・って、タイトルがもう辛すぎる。。。
幼い頃から大好きなお母さん・光子(吉田羊)に
暴力を振るわれてきたタイジ(太賀)
「母さんがどんなに僕を嫌いでも」、
それでも母の愛を求めて、真摯に母と
向き合おうとするタイジの物語です。
確かにこの作品は虐待シーンを含め
本当に心が苦しくなる場面があります。
歌さん曰く「そういう虐待を描くような作品は
心が痛むから見たくない」とおっしゃる方が
いらっしゃるようですが、
でもそれは臭い物に蓋をするのと
同じことではないでしょうか。
同じことではないでしょうか。
そういう優しい心の持ち主にこそ、
目を背けることなくこの作品を観ていただいて
届くべきところに届くよう、
目を背けることなくこの作品を観ていただいて
届くべきところに届くよう、
一緒に応援してもらえたらなと思います。
これは
「虐待する大人はひどいよね」
「虐待される子供はかわいそうだよね」
って言わせようとするような作品じゃないから。
観終わった後に感じたのは
恐怖や悲しみなどではなく、
恐怖や悲しみなどではなく、
寄り添ってくれる人の大切さ、尊さ。人の温かさ。
人のぬくもりに溢れた愛情の物語です。
だからどんな境遇の人にも安心して
観てもらえるに違いありません。
観てもらえるに違いありません。
タイジがすごいのは、どんなにつらい状況の中でも
自分から行動を起こしていったことだと思います。
そして彼がそれを成しえたのは、
彼の心に寄り添って支えてくれる人たちが
いたからこそなのだと。
彼の心に寄り添って支えてくれる人たちが
いたからこそなのだと。
タイジは一人ぼっちじゃなかった。
だから乗り越えられた。
母さんとの“対決”にも勝てた。
母さんとの“対決”にも勝てた。
特にキミツ家の家訓が素晴らしすぎる。
「理解は気づいた方からすべし」
理解する力のある方が先に気づくのだと。
戸惑うタイジの背中をぐぐっと押してくれた
キミツさんの言葉が大好きです。
キミツさんの言葉が大好きです。
・・・
すごく印象的な言葉です。
じゃあ、届くべきところってどこだろう?
私は少なくとも3つあると思いました。
・
・
その一つは間違いなく、
今まさに虐待を受けている子供たち。
今まさに虐待を受けている子供たち。
そして辛い過去の呪縛に苦しみながら
今を生きている人たち。
今を生きている人たち。
『母僕』は愛と希望の物語です。
この作品が、どうしようもなく
辛い状況の中にある人たちの元に届いたとき、
どう受け止めてもらえるのかは分かりません。
自分もタイジのようになれるはず!という
希望になるのか。
自分はタイジとは違う・・・という
絶望になるのか。
辛い状況の中にある人たちの元に届いたとき、
どう受け止めてもらえるのかは分かりません。
自分もタイジのようになれるはず!という
希望になるのか。
自分はタイジとは違う・・・という
絶望になるのか。
それでも「こういう生き方もあるんだ」という
一つの可能性を示すことには意味があるはず。
だからこそ、この作品が児童文庫化されたのは
本当に素晴らしいことだと思いました。
一つの可能性を示すことには意味があるはず。
だからこそ、この作品が児童文庫化されたのは
本当に素晴らしいことだと思いました。
「届くべきところ」二つ目は、
政治や行政に携わり“大きな仕事”ができる人たち。
子供を守りたい、という使命感を持って
現場で奮闘してくれてる人たちがいます。
現場で奮闘してくれてる人たちがいます。
でも日本では一人の担当者が
200人の子供を受け持つこともあると
200人の子供を受け持つこともあると
言われるほど過酷な現場。
児童相談所での仕事に興味を持っていたとしても
児童相談所での仕事に興味を持っていたとしても
そうした労働環境がネックでその道へ進むのを
ためらう人が出てきてもおかしくない。
ためらう人が出てきてもおかしくない。
人手不足で過酷な労働環境。
だから人手が集まらないという悪循環。
だから人手が集まらないという悪循環。
逃げ場を求める子供たちは増える一方で
彼らを守ってくれる場所も、
その担い手も足りていないという現実。
その担い手も足りていないという現実。
この厳しい現状をより良くするには
どうしたらいいのか。
どうしたらいいのか。
それはもう、職員一人一人が
もっとがんばりましょうとか
もっとがんばりましょうとか
個人の努力でどうにかなる
レベルの問題じゃない。
レベルの問題じゃない。
法律を作ったり、制度を作ったり、
そもそもの仕組みを変えられるだけの
大きな仕事ができる人たちに、
そもそもの仕組みを変えられるだけの
大きな仕事ができる人たちに、
変えてもらうしかないんじゃないか
と思います。
と思います。
そして最後の「届くべきところ」は
虐待とは無縁の世界で生きている、
子供も大人も含めた全ての人たち。
子供も大人も含めた全ての人たち。
誰にとっても、
この作品が訴えてる問題は
他人事ではないはずです。
この作品が訴えてる問題は
他人事ではないはずです。
私は本当にありがたいことに
父親にも母親にも家族にも友人にも恵まれて
親子関係に絶望するようなことは一切なく
ここまで生きてくることができました。
虐待やいじめとは無縁の人生でした。
(私が気づいてなかっただけかもしれませんが)
そんなぬるま湯で育ってきたような
私にもできることがあるとしたら
なんだろう・・・と考えたとき。
それはきっと、キミツさんや大将たちのように
誰かに寄り添って支えてあげることなのかな
と思いました。
と思いました。
具体的にどんなことができるのか。
考えてみました。
考えてみました。
(1)想像力を働かせること
私にとって身近な問題ではなかったので、
『母僕』を通してこういう世界があることを
教えてもらいました。
教えてもらいました。
映画というはものすごくて、
見る側の感情を揺さぶり
直接訴えかけてくる力があります。
見る側の感情を揺さぶり
直接訴えかけてくる力があります。
どっぷり感情移入できる。
だから想像力の芽も植え付けられるのだろうなと。
だから想像力の芽も植え付けられるのだろうなと。
(2)自分以外の周囲に関心を持つこと
たぶん「私には関係ない」って
見て見ぬふりをする無関心が一番怖い。
見て見ぬふりをする無関心が一番怖い。
(3)自分から一声かけること
これ↑来年の活動目標にしようと思ってます。
何か行動を起こせるとしたらその一番最初は
一声かけること、ですよね。
一声かけること、ですよね。
困ってる見知らずの人にいきなり
大丈夫ですか?と声をかけるのは
大丈夫ですか?と声をかけるのは
ハードル高いので、まずは
身近なところから練習したい。
身近なところから練習したい。
自分から挨拶するとか。
自分から話題を振ってみるとか。
とにかく自分から、ひと声かけてみる。
自分から話題を振ってみるとか。
とにかく自分から、ひと声かけてみる。
・・・
私にできること。
正確には、今はできてないけど
今後できるようになりたいこと。
正確には、今はできてないけど
今後できるようになりたいこと。
想像力をはたらかせて、
周囲に関心を持つ。アンテナを張る。
周囲に関心を持つ。アンテナを張る。
そしてそのアンテナにビビっときた時に
自分から声をかけられるようになる。
自分から声をかけられるようになる。
・・・って、ものすごい理想論だし
机上の空論かもしれないですけど。。。
いろいろと綺麗事を並べ立ててしまいましたが、
こういう綺麗事を言いたくなっちゃうくらい
『母僕』は美しい作品なんです!!( ;∀;)
人々が寄り添いあって、
助け合って行きていけるような
助け合って行きていけるような
美しい世界であってほしいと
願わずにはいられないような。。。
願わずにはいられないような。。。
・
大変長くなりましたが、
届くべきところまで届くように、
届くべきところまで届くように、
一人でも多くの人に、
この作品を観てもらえますように。
この作品を観てもらえますように。
ぜひ、ご家族やご友人、
大切な人をお誘いあわせの上
大切な人をお誘いあわせの上
劇場まで足を運んでみてください!
そして、もし何か心に響くものが
あったらぜひ周囲の人にも
あったらぜひ周囲の人にも
オススメしちゃってください。
11月16日公開です!!
予告がもうやばい。
----------------
LINEで読者登録できます!
どうかこのボタン押してください!
↓↓↓
よろしくお願いします( ˘ω˘ )
---------------
あとやっぱり思い出すのは
元職場の先輩の言葉。
「クソだと決めつけて、
元職場の先輩の言葉。
「クソだと決めつけて、
お前があいつをクソに
したんだ」
ほんとうにそうなのかも。
言葉の力ってほんとうにあるんだなぁ。
ほんとうにそうなのかも。
映画の中でも、周囲の人が
お前はブタだブタだと決めつけたことで
タイジは自分のことを
「僕は何やってもブタなんだ」と
お前はブタだブタだと決めつけたことで
タイジは自分のことを
「僕は何やってもブタなんだ」と
卑下するようになってしまった。
一方で、君はブタじゃないと
語りかけてくれる人がいたから、
語りかけてくれる人がいたから、
タイジは変わることができた。
言葉の力ってほんとうにあるんだなぁ。
先輩の言葉
↓↓↓
コメント
コメント一覧 (8)
そのとき手を差し伸べてくれる人が居なかったら、堕ちるとこまで堕ちたワタシはいまココに居なかったかも知れないとすら思います。
この話と向き合えるほどの心力があるかどうか…でも観るか読むか、接したいと思いました!ご紹介ありがとうございます♡
yueji8888
がしました
(あれっなんか上から目線ぽいかな?汗)
私もうたさんの講演会で話を聞くまで児相が自分の想像以上の状態だったことなど分かりませんでしたし、先ずは知ることってほんと大切。
日本じゃこういった内容の作品は、アングラ的にひっそりぐらいで終わってしまうけど大々的に広まって1人でも多くの様々な人に観て欲しいですね。
吸水性のいいもの持参で片道一時間半かけて来月観に行きます♪
yueji8888
がしました
今年8月に歌川さんの大阪でのトークライブ参加したのですが、その時に歌川さんがお話されていた事も思い出しながら読みました。
自分に何ができるのか全然思いつきませんが、ちゃんこさんのおっしゃるように身近な事から少しずつ行動を起こしていこうと思います。映画公開したら、きっとすぐに観に行きます。
後、先輩がおっしゃった言葉、今の自分の仕事にすごく響く言葉で、今日もう一度その時のちゃんこさんのブログを読み直す事ができて良かったと思いました。ありがとうございます。
yueji8888
がしました
私が対応する保護者には、生活苦で余裕がない人が多い。日本の支配層はアメリカ🇺🇸の真似が大好きですが、貧困率が資本主義本家アメリカを越すようにまでなりつつある。
最悪の形での賃金奴隷増加策としての外国人受け入れと言う移民政策、人手不足と云う偽宣伝。不足しているのは基本的な賃金や待遇です。来年には消費税増税、初の二桁ですが、確実に日本経済を弱らせ家計を死に至らしめる流れです。
虐待案件はこれからも増えますね。日本はより弱くなる。中国はより強くなる。安倍晋三首相の話すことより、行動を観るべきでしょう。
yueji8888
がしました
コメントありがとうございます!ミクロなできごとさんにも支えてくれる方がいたのですね( ;∀;)周囲の関心って本当に必要。あれこれ言われまくったりしたらムカーッ!とくることも確かにありますが、誰からも相手にされないことの方が何百倍もつらい。何かの役に立ってる感がないと生きていくのはしんどい。
yueji8888
がしました
コメントありがとうございます!!そしてお褒めの言葉嬉しいです!!(*゚∀゚*)私なりに全力で書いたので、少しでも作品の良さが伝われば幸いです( ;∀;)
私も児相のことは歌さんのお話で初めて知りました。知ることは関心持つための第一歩ですもんね。作品を作ったり講演会をしたり精力的に知るきっかけを作ってくれてる歌さんすごい、感謝です( ;∀;)
yueji8888
がしました
コメントありがとうございます!!思い込めすぎてすっかり長文になってしまったものを、丁寧に読んでくださったなんて、ありがとうございます( ;∀;)感激です!!!
私も歌さんのお言葉がすごく胸に響いて、私なりにいろいろ考えました。映画公開したらもう一度見に行きます!
あと、先輩の言葉の件も、ありがとうございます( ;∀;)私のブログ更新のタイミングと、ちはやさんのタイミングが合致したのですね!なんてステキなご縁!!こちらこそありがとうございました!!
yueji8888
がしました
コメントありがとうございます。歌さんもおっしゃってました、虐待の原因の1つは家庭の貧困にあるって。経済的に困窮すると心の余裕もなくなって、ちょっとしたことでも爆発してしまうんだろうなと。。。その爆発の犠牲になるのは決まって子供だったり弱い立場の人たち。。。日本も貧富の差が広がってると聞きます。大人も子供も含めてその犠牲になってしまう人は今後も増えてしまうのでしょうか。。。
景気が回復してきてもお金はうまく回ってないような気がします。一度削減した賃金を増やすのはそんなにも難しいことなんでしょうね。サピエンス全史の著者が、資本主義最大の副作用は「無関心」だみたいなことを言っていたのが印象的です。経済を動かせる人たちは帳簿の数字以外に関しては残酷なまでに無関心。偉い人たちだけじゃなく、私も含めみんなきっと自分以外のことには無関心。だから道徳とか倫理とかもっと高い次元の意識を忘れないようにすることが必要なんだと思います。
なんか変な話になってすみません( ;∀;)
yueji8888
がしました